シンポジウム報告
「高知に自然史博物館をつくる意義」

開催日 令和8年1月10日(土)
会場 オーテピア4階ホール
参集者数 66名
参集範囲 高知県・愛媛県・香川県・徳島県・東京都・神奈川県・千葉県・静岡県

趣旨

高知県内には多数の生物標本コレクションが存在しますが、多くは保存環境が十分でなく、 管理者の高齢化も進んでいます。本シンポジウムでは、標本の保管・研究・普及の重要性について議論し、 高知に自然史博物館を設立する意義を考えました。

シンポジウム会場の様子1 シンポジウム会場の様子2

プログラム

13:00 開会(総合司会:美濃厚志/高知昆虫研究会)

開会挨拶・趣旨説明:谷地森秀二(高知に自然史博物館をつくる会)

13:10 報告
「高知に自然史博物館をつくる会の活動」
谷地森秀二

13:40 質疑応答

13:50 基調講演
「ふじのくに地球環境史ミュージアムの取組と学校標本」
早川宗志(ふじのくに地球環境史ミュージアム)

14:40 質疑応答

14:50 休憩・会場整備

15:05 総合討論
「高知に自然史博物館をつくる意義」

コーディネーター:
髙橋信裕(高知みらい科学館館長・JMMA理事)

パネリスト:
井藤大樹(徳島県立博物館)
笠貫ゆりあ(高知みらい科学館)
甲能直樹(国立科学博物館)
前田綾子(高知県立牧野植物園)

16:40 閉会挨拶

16:45 閉会

参集者からの声

標本の保存と役割の明確化について

標本の保存は必要だと思います。環境整備して、財産を守ってください。 今の県の状況では、新しいものを作ることは大変むずかしい。 役割をもう少し明確にし、必要性をアピールすることが必要では。

教育と結びつけるとお金が出るかも。理科の授業で困っている先生方が多い。 今の知見での県内の自然の教材化(地学面が多い。地層とか化石とか)。

県内の博物館や研究組織のセンター化(巡回企画展、情報収集)、 研究会・会合の場所提供。

人材育成・次世代への期待

市町村での情報集め。子どもの知的好奇心をくすぐりながら 次代の研究者へ。ソフトパワーが大切。

図鑑、文献、資料の収集。県内のデータを (新知見・情報)をすぐに反映できるように。

参加しての感想

参加してよかったです。この会が自然史関連のガイドの レベルアップにつながればいいと思います。

博物館運営・標本活用について

設置主体と運営主体、調査研究のテーマ・内容・担い手、 標本の活用について考えさせられました。

標本を収集して保管すること自体の意義を 分かりやすく説明できるようにしておかないと いけないと感じました。

地方に博物館を置く意義

今回初めてシンポジウムに参加し、 地域に博物館を設置する意義を 様々な分野の方の話を聞いて理解できたと思います。

地方に博物館を置くことは、 そこに住む人々に地域の自然環境の理解を促すのに 重要であると分かりました。

基調講演・討論への評価

基調講演、非常に示唆に富む内容でとてもよかったです。 パネルディスカッションも興味深く、学ぶことができました。

今すぐ博物館完成とはならないかもしれませんが、 今動かねば次世代に残せるものが減ることは確実だと感じました。

今後への期待と決意

本日、沢山の方が参加され、 私のできることは微力ですが、 小さな積み重ねのひとつとなれますよう動きたいと思います。

高知大生を含め、若い研究者の方ともっとつながり、 この活動について語りたいと思います。 本日はありがとうございました。

立地・環境教育への意見

五台山や高知城周辺に自然史博物館があれば 利用しやすいと思います。 今後、環境教育も大切だと思います。

標本収蔵への期待

趣味で剥製をつくっていますが、 部屋にたまっていく一方なので、 収蔵してくれる博物館ができたらと思います。

観光・100年後を見据えて

高知には何があるの?と聞かれ、 山と川と海と答えます。 それらを一堂に会した自然史博物館は必要だと思います。

損得ではなく、100年後を考えて 県をあげて動いていただきたいです。

バリアフリーへの配慮

既存施設をリノベーションする場合、 心身にハンディを持たれた方への 配慮した設計・デザインが必要だと思います。

高知県に自然史博物館をつくるために、協力できること

※以下の五項目に対して、ご意見をいただきました。

人材(アイディア・労力)
資金(寄付・募金)
物品(備品・消耗品)
場所(土地・建物)
情報(広報・募集)

※多くの皆様から多様なご意見・ご提案をいただきました。ありがとうございました。